積層造形材粉末分析サービス
積層造形に使用する粉末には流動性が高く、高密度充填が可能な粒子形状が求められます。
つまり、粉末の形状、粒度分布の評価、管理が重要になります。
IHI検査計測(IIC)ではこれらの特性を知るための物性試験を行うことができます。
粒度分布・粒子形状
測定範囲:
0.02 ~ 2000 μm(粒度分布)
5 ~ 1000 μm(粒子形状撮影)
粒度分布 ASTM B822
- 粉末の大きさのバラつきや粒子の形状を調べることができます。
- 粉の状態は充填性や流動性に影響を与えます。一般的に球状で大きさがそろっているほうが充填性、流動性はよくなります。
密度
かさ密度 ASTM B122, B417
タップ密度 ASTM B527
真密度 JIS R1620
- かさ密度は静かに容器に粉を入れた緩み状態の密度です。
- タップ密度は粉を入れた容器にタップをかけて密にした時の密度です。
- 真密度とは表面細孔や内部空隙を含まない粉末自身の密度を表します。密度は緻密な製品ができるかの指標になります。
成分分析
Al, V, Fe, C, O, N, H
などの元素 ASTM
E1409, E1447, E1941, E2371
- 粉末に含まれる様々な不純物を分析します。不純物の少ない高純度な粉末が積層造形に求められます。
流動性
静的流動性 ASTM B213, B946
安息角
動的流動性/圧縮度
- 規定量の粉末が漏斗から早く落ちるほど流動性が良いと判断できます。
- 安息角は粉末を落下させできた山の傾斜角を表します。角度が小さいほど流動性が良いと判断できます。積層造形のプロセスには、粉末を輸送する機構が多いため、流動性は重要なファクターとなります。
ポロシティー
空隙率
- 粉末を樹脂埋め、研磨を行い光学顕微鏡で観察し、粒子内部の空隙を観察します。